音源紹介PICKUP

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音源紹介(PICK UP) (2018年)

2018年に歴史的音源トップページの音源紹介欄に掲載した記事を載せています。

”国立国会図書館/歴史的音源配信参加館内公開音源”は、国立国会図書館および配信参加館で聴くことができます。     (※ただし音源の公開範囲は変更されている場合があります。)

構成資産の一つである大浦天主堂

構成資産の一つである大浦天主堂

『長崎縣 中江島サンジョアン樣お歌』
※国立国会図書館/歴史的音源配信参加館内公開音源※
 

長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産が、新たにユネスコ世界遺産に登録された。上記は、その構成資産の一つである中江ノ島での殉教者を偲ぶ歌であり、禁教期から伝承されてきたものである。なお、この歌の歌詞は日本語だが、同様に伝えられてきたオラショ(語源はラテン語の"oratio"(オラツィオ、祈り))の中には、元をたどればラテン語の祈祷文であるものや、グレゴリオ聖歌をその原曲とするものもあるという。れきおんには、そのようなラテン語に由来するオラショ(※国立国会図書館/歴史的音源配信参加館内公開音源※)も収録されている。 (2018年9月7日掲載)

古川緑波

古川緑波

『東京オリムピック』 唄:古川緑波
※国立国会図書館/歴史的音源配信参加館内公開音源※
 

2020年開催の東京オリンピックまであと約2年。上記は、昭和15(1940)年のオリンピックの開催地が東京に決定した直後の昭和11(1936)年9月にレコーディングされた曲である。歌手はコメディアンの古川緑波(古川ロッパ)で、同年8月に開催されたベルリンオリンピックの金メダリストである孫基禎選手(マラソン)・田島直人選手(三段跳び)が歌詞に登場し、当時の五輪フィーバーの様子を伝える歌となっている。この後日中戦争の勃発等により、この東京オリンピックは開催中止となった。 (2018年8月7日掲載)

豊増昇

豊増昇

 

バッハとベートーヴェンを得意としたピアニストの豊増昇(1912-1975)による演奏。舘野泉、小澤征爾などのピアノの師であり、ラグビーで手の指を骨折した際にピアノが弾けなくなった中学生の小澤に、指揮者への道を示唆したことがあったという。1956年に日本人初のソリストとしてベルリン・フィルとその定期演奏会で協演したことでも知られている。この『木の葉集』は信時潔によるピアノのための小品集で、各曲は小曲ながら、演奏においては豊かな表現を求められる作品となっている。 (2018年7月5日掲載)

豊竹山城少掾

豊竹山城少掾

 

昭和を代表する名太夫、豊竹山城少掾(前名は豊竹古靱太夫(二世))による義太夫。今年4月28日に亡くなった文楽の人間国宝、竹本住太夫氏の師であった。
れきおん所載のテーマ別音源紹介「邦楽の近代 ―義太夫節を中心に―」の第4章では二世豊竹古靱太夫時代の音源が取り上げられ、
「巧みな音遣いと理知的な語り口による正確な浄瑠璃には定評があった。大隅・土佐・津の演奏スタイルが江戸-近代を偲ばせるものとすれば、古靱のそれは現代の浄瑠璃の在り方を示しているといえよう。今日の文楽とその観客に与えた影響は計り知れない。」
と紹介されている。
(※「大隅・土佐・津」とは、同記事の第1~3章で取り上げられている三世竹本大隅太夫、六世竹本土佐太夫、三世竹本津太夫を指している。) (2018年6月7日掲載)

西郷隆盛

西郷隆盛

『西郷どん』 唄:春日八郎
※国立国会図書館/歴史的音源配信参加館内公開音源※
 

今年は明治改元から150年。上記は明治維新の立役者、西郷隆盛を歌った歌謡曲である。西郷の激動の生き様、維新における活躍ぶりが「投げたいのちを拾うた世なら 生きて維新の鬼となる」(作詞:大倉芳郎)などと歌われている。歴史的音源には、ともに入水し一人だけ命を落とした月照を悼む西郷作の漢詩の吟詠音源も、「亡友月照十七回忌辰作/偶作」(国立国会図書館/歴史的音源配信参加館内公開音源)の1作目として収録されている。 (2018年5月8日掲載)

吹き込み中の大隈重信

吹き込み中の
大隈重信

 

政治家で、早稲田大学創立者でもある大隈重信による演説録音。大正4年、当時首相であった大隈は、総選挙のためにこのレコードの吹き込みをした。現代のようにメディアの発達していなかった当時、SPレコードは政治家の所信を広く伝える媒体として、実際の演説会などでも再生され、政治においても大きな役割を果たした。当時の新聞には、レコード作成のために吹き込みのラッパに向かって演説をしている礼装の大隈の写真も掲載されている。 (2018年4月5日掲載)

伊福部昭

伊福部昭

『交響譚詩』  作曲:伊福部昭,指揮:山田和男,演奏:東京交響楽団
※国立国会図書館/歴史的音源配信参加館内公開音源※
 

「ゴジラ」などの映画音楽で有名な伊福部昭(1914-2006)が戦時下に発表した管弦楽曲である。1943(昭和18)年8月に日本ビクターが行なった「第二回管弦楽懸賞募集」で第一位に選ばれた。譚詩曲はバラードを意味し、楽曲は第一譚詩と第二譚詩から成る。山田和男(=一雄)は情熱的なリズムと叙情性豊かな指揮で躍動感あふれる生命力を楽曲に与えており、東京交響楽団の演奏技量も1940年代の水準を今に伝えている。――音楽評論家・毛利眞人氏によるテーマ別音源紹介「日本のオーケストラ録音史」から一部を抜粋 (2018年3月5日掲載)

井上園子

井上園子

 

大正15年に近衛秀麿指揮による日本交響楽協会(オーケストラ)との共演でデビューし、「天才少女」と謳われたピアニスト、井上園子による演奏。デビューの後井上は10代半ばでウィーンの国立音楽学校へ留学し、現地の国際音楽コンクールにも出場した。この音源を含め、歴史的音源は井上による録音を「ラ・カムパネラ 上下」(作曲:フランツ・リスト)、「トロイカ」(作曲:チャイコフスキー)など、20点ほど収録している。 (2018年2月5日掲載)

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