音源紹介PICKUP

←音源紹介(PICK UP) (2019年)へ

←音源紹介(PICK UP)一覧へ戻る

音源紹介(PICK UP) (2021年)へ→

音源紹介(PICK UP) (2020年)

2020年に歴史的音源トップページの音源紹介欄に掲載した記事を載せています。

”国立国会図書館/歴史的音源配信参加館内公開音源”は、国立国会図書館および配信参加館で聴くことができます。     (※ただし音源の公開範囲は変更されている場合があります。)

田辺尚雄

田辺尚雄

『東亞の音樂―(蒙古)―民謠“牧羊の歌”』
※国立国会図書館/歴史的音源配信参加館内公開音源※

音楽学者・田辺尚雄(1883-1984)が監修したレコード集『東亜の音楽』に収録された音源。田辺は東洋音楽学会の初代会長であり、日本音楽研究と東洋音楽研究の開拓者としても知られる人物である。
大阪大学大学院音楽学研究室助教・鈴木聖子氏のテーマ別音源紹介「田辺尚雄の『東亜の音楽』を聴く」では、「1938年に日本橋三越で行われたモンゴルの展覧会と演奏会を記念して、日本コロムビアが数曲のモンゴル音楽を録音した。この「古歌『牧羊の歌』」【M-9】は、当時日本に留学していた珠克徳爾嘎爾巴(シュクトルカルパ)による独唱。」と紹介されている。
※【 】内は原盤の商品番号 (2020年12月15日掲載)

三代目三遊亭金馬

三代目三遊亭金馬

『孝行糖(一)(二)』  噺:三代目三遊亭金馬
※インターネット公開音源※

古典落語の演目の一つ。親孝行の徳で、お上から五貫文の褒美を授けられた与太郎。せっかくの褒美を無駄遣いしないようにと、長屋の人々はそれを元手に孝行糖という飴の行商をさせることを思いつく。与太郎の孝行糖は順調に売れ、商売は軌道に乗っていくが……。
元は上方落語の演目で、三代目三遊亭圓馬が東京に移し、本音源で演じている三代目三遊亭金馬が広めた。明治時代の初期には、実際に大阪に孝行糖売りがいたとも言われている。歴史的音源では、金馬の演じる『長屋の花見』『居酒屋』なども聴くことができる。 (2020年11月16日掲載)

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン

2020年はベートーヴェン(1770-1827)生誕250年の記念すべき年。「楽聖」の異名を持つ、音楽の都ウィーンで活躍した音楽家は、難聴という困難に見舞われながら、9つの交響曲と優れた協奏曲やピアノ曲などを世に送り出した。歴史的音源では、代表的なピアノ曲である『エリーゼの為に』や「第九」としてなじみ深い交響曲のアレンジ『よろこびの歌』などを聞くことができる(いずれも国立国会図書館/歴史的音源配信参加館内公開音源)。
『月光』は、ベートーヴェンによるピアノソナタ第14番の通称。ドイツの詩人レルシュタープが、この曲の第一楽章の音色を「スイスのルツェルン湖の月光の波にゆらぐ小舟のよう」と譬えたことに由来する。本音源では、その第一楽章を鑑賞することができる。 (2020年10月15日掲載)

スティーブン・フォスター

スティーブン・フォスター

『オールド・ケンタッキー・ホーム(My Old Kentucky Home)』  作曲:スティーブン・フォスター
※インターネット公開音源※

アメリカの作曲家・スティーブン・フォスター(1826-1864)による歌曲。奴隷制度のあった当時のアメリカにおいて、フォスターは黒人の音楽に関心を寄せ、その生活を題材にした作品を多く残した。黒人音楽とアメリカ人のルーツである英国の民謡とを融合させ、新しい音楽を確立した功績から、「アメリカ音楽の父」と呼ばれる。代表作に『草競馬』『オールド・ブラック・ジョー』『主人は冷たき土に』などがある(いずれも国立国会図書館/歴史的音源配信参加館内公開音源)。
本曲は、確証はないものの、ケンタッキー州に住んでいたフォスターのいとこの家がモデルと言われている。現在では州歌に採用され、伝統ある競馬レースであるケンタッキーダービーでも観客が一斉に歌うのが通例となっている。 (2020年9月16日掲載)

島村抱月

島村抱月

島村抱月(1871-1918)と相馬御風(1883-1950)が作詞し、中山晋平(1887-1952)が作曲した大正時代の流行歌。1914年、芸術座が上演した『復活』の劇中歌として発表され、大流行した。劇場では廊下に貼られた歌詞をメモする人で歩けないほどの人だかりができたと言われ、のちに発売されたレコードも飛ぶように売れた。上演当時はカチューシャ役の松井須磨子が歌ったが、その後も多くの歌手にカバーされ、本音源では昭和の流行歌手・佐藤千夜子が歌っている。
『復活』(※国立国会図書館/歴史的音源配信参加館内公開音源)は、ロシアの作家・トルストイの代表作。抱月が翻案した舞台は、貴族・ネフリュードフと元小間使い・カチューシャの悲恋物語として、日本全国で上演され絶大な人気を得た。 (2020年8月14日掲載)

ナポリ

ナポリ

ルイージ・デンツァ(1846-1922)によるイタリアの大衆歌謡曲。1880年、ナポリのヴェスヴィオ火山に登山鉄道が開通したことを記念して作られた。曲中何度も歌われる「フニクリ・フニクラ」とは、イタリア語でケーブルカーを表すfunicolareのこと。
世界最古のコマーシャルソングとも言われるが、広くイタリアの人々に愛好され、今ではイタリア民謡として紹介されることも多い。歴史的音源では、三浦環の歌う日本語版『フニクリ・フニクラ』も聴くことができる。
また、この曲の印象的なメロディをもとに替え歌も数多く作られており、時雨音羽作詞の『となり横丁』(国立国会図書館/歴史的音源配信参加館内公開音源)がその一例。他にも『鬼のパンツ』などが子供を中心に親しまれている。 (2020年7月15日掲載)

三木露風

三木露風

詩人・三木露風(1889-1964)と作曲家・山田耕筰(1886-1965)による歌曲。露風は日本の近代詩壇を代表する詩人であり、その活躍した時代は同時期に名を馳せた北原白秋と並んで「白露時代」と称された。耕筰は露風とも交流があり、ベルリン留学時代には露風の第二詩集である『廃園』から大いに刺激を受け、日本初のリート(歌曲)を作曲したと言われている。2人によって生み出された曲には他に『赤とんぼ』などがある。
本曲で歌われる「野ばら」とは、北海道の道花であるハマナスのこと。大正6年に露風が北海道上磯町(現・北斗市)のトラピスト修道院を訪れた際、可憐なハマナスの姿に心を打たれこの詩を書いた。そして、露風よりその詩を受け取った耕筰は、試行錯誤を重ねた末、1か月後にこの曲を完成させた。 (2020年6月15日掲載)

からたちの花

からたちの花

詩人・北原白秋(1885-1942)と作曲家・山田耕筰(1886-1965)による童謡。2人は雑誌『詩と音楽』を共に創刊するなど親交が深く、『待ちぼうけ』『この道』など数多くの童謡を生み出した。耕筰の白秋への信頼は厚く、白秋の死後、「白秋が死んでから、僕はいい作品を書いていない」と嘆くほどだった。
『からたちの花』について、白秋自身は幼時を過ごした柳川や、当時住んでいた小田原で見たからたちの花を元に書いたと証言している。一方耕筰は、自身が少年時代に職工として働くつらさをからたちの花に慰めてもらっていたエピソードから、白秋が詞を書いたと述べており、両者のこの花への思い出が結実した歌と言えるだろう。 (2020年5月14日掲載)

三浦環

三浦環

『独唱:埴生の宿』  歌:三浦環
※インターネット公開音源※

日本を代表するオペラ歌手であった三浦環(1884-1946)の歌声を聴くことができる音源。作曲者のプッチーニをして「最も理想的な蝶々さん」と言わしめたオペラ『蝶々夫人』(※)をはじめ、歴史的音源には三浦環による音源が約100点収録されている。
今回紹介する『埴生の宿』は、ビショップ作のオペラ『クラリ、ミラノの娘』(Clari, or The Maid of Milan)のアリア。映画やドラマで使われるなど日本人にとっても馴染みの深い曲で、2006年には文化庁と日本PTA全国協議会によって「日本の歌百選」にも選ばれた。
※『蝶々夫人』の代表的なアリア『晴れた日の』(ある晴れた日に)はテーマ別音源紹介「日本オペラ史の足跡」で解説されています。 (2020年4月17日掲載)

古関裕而

古関裕而

『校歌:早稲田大学応援歌(紺碧の空)』  作曲:古關裕而
※国立国会図書館/歴史的音源配信参加館内公開音源※

数々の応援歌を残した古関裕而(1909-1989)の初期の作品。1927年発表の『慶応義塾応援歌(若き血)』に対抗する形で、1931年に作られた。東京六大学野球リーグの開始や早慶戦(または慶早戦)の19年ぶりの復活により、両大学でスポーツ応援の機運が高まっていた時期のことである。
『紺碧の空』発表当時、早稲田大学には『早稲田第一応援歌(競技の使命)』『早稲田第三応援歌(天に二つの日あるなし)』など、ほかの応援歌が既に存在していた。そうした中でも、吹奏楽の演奏が映える力強いメロディ・応援歌らしい明朗な歌詞でもって人気を博し、今なお多くの学生を鼓舞し続けている。
※本文中で紹介している音源は、すべて国立国会図書館/歴史的音源配信参加館内公開音源です。 (2020年3月16日掲載)

樺太アイヌの衣服

樺太アイヌの衣服

戦後、北海道への移住を余儀なくされた樺太出身のアイヌの人々が伝承する芸能を収録したレコード集『樺太アイヌ古謡』(『古謡』)中の音源。北海道博物館アイヌ民族文化研究センター・甲地利恵氏のテーマ別音源紹介「『歴史的音源』で聴けるアイヌの芸能について」では、「トンコリは、ツィター型の弦鳴楽器。5弦のものが最も多く、開放弦で演奏する。樺太アイヌの楽器とされるが、現在は地域によらず幅広く演奏されている。アイヌの楽器では、ムックリ(口琴)と並んで現在も演奏される機会が多い。アイヌの楽器は基本的に独奏だが、樺太ではトンコリと一緒に歌や踊りを行う場合もあることが知られている。『古謡』の「トンコリ・へチリ」はその一例。」と紹介されている。 (2020年2月10日掲載)

ツイート

↑このページの先頭へ

←音源紹介(PICK UP)一覧へ戻る

←トップページへ戻る