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音源紹介(PICK UP) (2022年)

2022年に歴史的音源トップページの音源紹介欄に掲載した記事を載せています。

”国立国会図書館/歴史的音源配信参加館内公開音源”は、国立国会図書館および配信参加館で聴くことができます。     (※ただし音源の公開範囲は変更されている場合があります。)

森鴎外

森鷗外



『横浜市歌』  作詞:森林太郎、作曲:南能衛
※国立国会図書館/歴史的音源配信参加館内限定公開音源※

本音源は1909年7月に行われた横浜開港五十年祭で発表された市歌で、作詞をしたのは2022年7月に没後100年を迎える森鷗外(1862- 1922)である。
作曲担当の東京音楽学校(現東京藝術大学)から作詞を託された鷗外は、メロディーを先に作り、それに合わせて歌詞をつける方法を提案した。当時、こうした方法は珍しく、同校はこれまでとは正反対だと驚き、都合が好い、と喜んだという。作曲家の南能衛(1881-1952)が作った譜に、開港前後の横浜の様子を盛り込んだ歌詞をのせた本歌は、今も横浜で脈々と歌い継がれている。
※歌いやすくなるようにメロディーは1966年に一部改変された。
(2022年6月24日掲載)

アントニン・ドヴォルザーク

アントニン・ドヴォルザーク

作曲家、アントニン・ドヴォルザーク(1841-1904)は、故郷のチェコを中心に活動していたが、一時アメリカに渡り、ニューヨークのナショナル音楽院の院長を務めた。帰国後、アメリカで得た着想を元に作曲した小品を集めたのが『ユーモレスク』で、そこに収められた8つの作品のうち、第7曲が現在でも人気を博している。本音源もその第7曲を演奏したもの。
元はピアノ曲だったが、後年ヴァイオリン用にも編曲されており、歴史的音源にも世界的なヴァイオリニストであるフリッツ・クライスラーが演奏した音源(国立国会図書館/歴史的音源配信参加館内公開音源)が収録されている。 (2022年5月23日掲載)

弁慶と富樫

弁慶と富樫



『歌舞伎劇:勧進帳(山伏問答)(上)(下) 』   市村羽左衛門、松本幸四郎
※インターネット公開音源※

『勧進帳』は、源頼朝に追われ、山伏に扮して東へ逃れようとする源義経、武蔵坊弁慶らの一行と、義経を捕らえる命を受けた安宅(あたか。現在の石川県)の関守との攻防を描く歌舞伎の演目で、「山伏問答」は山場の一つ。弁慶の機智により、義経一行は関守たちの追及をかわすが、なお疑いを抱く関守の富樫左衛門は一行の素性を見極めようと、山伏装束や奥義について、弁慶を質問攻めにする。白熱する応酬に緊張が高まる場面である。
本音源は、生涯で千回以上も弁慶を演じた七代目松本幸四郎(1870-1949)と、歌舞伎界で最も多くレコードに声をのこした十五代目市村羽左衛門(1874-1945)による。(2022年4月22日掲載)

ミス・ワカナと玉松一郎

ミス・ワカナと玉松一郎

『ワカナぶし(上)(下)』  ミス・ワカナ、玉松 一郎
※国立国会図書館/歴史的音源配信参加館内公開音源※

「歌謡漫談」と説明される『ワカナぶし』では、その美声が冴える。ワカナの歌に続いて一郎へのいじくりが入る。「この洋服、中古(ちゅうぶる)とでもいうんですか?」と反論する一郎に、「そんなこと」と否定しかけて「あり~ま~すわ」と歌ですばやく肯定する、その転換のみごとさに人々は痺れ、一郎が「エッ?」と驚く声に、その顔を思い起こして大笑いをした。漫才師にテーマの歌がつくことは画期的であり、ワカナたちへの入れ込みようがわかる。――関西大学・浦和男氏によるテーマ別音源紹介「漫才は痺れるほどの感激-戦時下の天才漫才師ワカナ・一郎」から一部を抜粋 (2022年3月22日掲載)

『名所江戸百景』より「蒲田の梅園」

『名所江戸百景』より「蒲田の梅園」

『梅は咲いたか』   唄:藤本二三吉
※インターネット公開音源※

この唄は、江戸時代後期に流行した俗曲を元にして明治期以降、座敷唄の一つとして唄われるようになった。「梅は咲いたか、桜はまだかいな」という出だしはよく知られており、現在でも有名な小唄、端唄として定着している。
本音源は、日本橋の芸者で、レコード会社の専属歌手として数多のヒット曲を残した藤本二三吉(1897-1976)によるもの。歴史的音源には二三吉はじめ、豆千代(1911-2004)、下谷小つるらによる「梅は咲いたか」の音源(いずれも国立国会図書館/歴史的音源配信参加館内限定公開音源)が収録されている。(2022年2月18日掲載)

平川唯一

平川唯一

『カムカム・エヴリィ・ボディ』  作詞:平川唯一
※国立国会図書館/歴史的音源配信参加館内公開音源※

NHKは戦後まもなくからラジオで英会話講座を放送したが、特に人気を博したのが1946年2月より平川唯一(1902-1993)が講師を務めた『英語会話』である。本曲は平川が作詞を担当したテーマ曲で、童謡『證城寺の狸囃子』の軽快なリズムを借り、子どもから大人まで広く愛唱された。平川は、英会話は赤ちゃんが母親の口真似をするように修得するものと考え、気楽に取り組むことを呼びかけた。本音源の後半では歌詞の英語について平川自身が解説しており、「カムカムおじさん」として親しまれたその穏やかな語り口の一端に触れることができる。
※本文中で紹介している音源は、すべて国立国会図書館/歴史的音源配信参加館内公開音源です。 (2022年1月18日掲載)

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